その秘密はデッドスローからファストリトリーブまで幅広いリトリーブスピードでしっかりとアクションが出る高次元なバランスによるものである事は前回書きました。
12月3日 フォクシーフライのシーズン到来
http://ongabassfishing.blogspot.jp/2014/12/blog-post_3.html
今回はさらに踏み込んで、リトリーブスピードの幅だけではないバスを釣るためにこだわって追求されている部分を紹介。
”泳ぎだしのはやさ”を追求した水中姿勢と固定ウエイト。
水中での浮き姿勢はだいたいこれくらいの前傾姿勢。
水中姿勢は着水からリトリーブ、若しくはステイからリトリーブに転じた時の泳ぎだしのレスポンスが最もよい角度になっています。又、固定ウエイトを採用しているのも”泳ぎだしのはやさ”を求めた結果です。キャスト時の飛距離を考えると重心移動システムのほうがはるかに優れているのですが、重心移動を採用すると着水からの泳ぎだしやリトリーブ中に障害物にコンタクトしてバランスを崩した後の立ち直りのアクションがウエイトのズレによりワンテンポ遅れるんです。私はこのワンテンポの遅れは釣果に影響すると考えています。ルアーを遠くから追いかけてきてバイトするような高活性のときなら良いのでしょうが(そんな時はシャッドでなくてもいいと思いますが・・・・)、岸際の障害物に依存していてプロダクティブゾーンが狭い場合などは着水後即アクションがでないと見切られるでしょうし、障害物にルアーを当てたときの不規則な動きに反応したような場合でも、すぐにアクションが戻らないと見切られてしまいます。
上に示したとおり”泳ぎだしのはやさ”は釣れるルアーに求められる性能の一つであると言えるわけですが、特に障害物コンタクト後の戻りアクションをはやめるためにリップに施された工夫こそがフォクシーフライの最大の特徴だといえます。
リップの先端1/3が薄く、若干下向きに下がってます。
なぜリップの先端を下向きに曲げているのかというと、ルアーがボトムコンタクトした際、必要以上にルアー後部が持ち上がらないようにするため。ルアーを引いてラインアイにかかる力点、ボトムについたリップ先端を支点にしてルアー後部が起き上がる作用が発生するわけなんですが、あまりルアーの後部が上がりすぎると立ち直りの泳ぎだしが悪くなります。リップを若干下向きに曲げることでルアー本体の後部が上がりすぎることなく支点が外れ、直ぐに次のアクションに移っていけるように工夫されているんです。さらに、薄いリップはハイピッチアクションをだすのに一役かっています。市販されているさまざまなシャッドプラグの中ではかなり薄いほうに分類されますが、結構ハードに使用しても折れたり割れたりしたことは一度もありません。強度は私が保証します。
”泳ぎだしのはやさ”はタフコンディション、ハイプレッシャーになればなるほど求められる性能の一つであり、フォクシーフライはそれを追求して具現化したシャッドプラグだと言えると思います。
見た目はオーソドックスなシャッドプラグですが、その小さなボディには極細部までこだわりが詰め込まれています。
これからの低水温シーズン。皆さんにもフォクシーフライの特徴を理解していただき、それを存分に活かして価値ある1匹を手にしてもらえれば嬉しいです。
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